PLAYSTATION3 と PlayStation2 のレンダリング比較


●PLAYSTATION3 ファーム1.5でのキャプチャ比較 (07' 01/25)
前と同じようにPV3でキャプチャした。
PS2は意図しない問題があったため実際とは異なるので参考程度に。
 
左:PS2  中:PS3 1.3  右:PS3 1.5




 
元からPS3ではソフトだったが、今回は512→640という変換だけにかなりソフトになってしまっている。 オーバーサンプリングするかレンダリング自体を高解像度にするかすれば良かったのだろうが未だのよう。 ただ大きな画面に表示した場合ドットが見えづらくなって良いという部分もあるが、コレは好みの問題。 色が若干浅くなっている(環境が若干変わってはいる)、それとレンダリング位置が下に1ドット下がった(PS2との比較では左に3 下に1)。 未だ最良とは言えないがコレでファームによって変更が可能なことが判った。 今後更に良くなることを期待したい。
Ver.1.5のリリースにはPS2用ソフトの動作ステータスの変更とは書かれていたがあまり前面には出していなかった。こんな重要なアップデートがあるとは思ってもいなかった。ミスがあったことを出したくなかったのか大したことではないと思っているのか…
 
・参考リンク
SCEJ、PS3システムソフトウェア Ver.1.50を24日に公開。Edyによるウォレットへのチャージに対応
 
 
●訂正事項 (07' 01/03)
PLAYSTATION3におけるPlayStation2ゲーム画像の比較(2)を読むとPS2では下で出した512pxをそのまま出力しているようだ。これはアナログ出力の力業であり、多少考えれば予想可能ではあった筈だが想定外だった。 なので検証にはPV3は適していなかったと言わざるを得ない。更には液晶TVも適していない可能性がある事が解る。
まさか液晶HDTVを買ってもそれだけのためにCRTを置いておくというのは無理なのでなかなか根深い話なのかも知れない。
 
 
 
●実際どうなんだろうか?
先ず、比較をちゃんとしてみようと思ったのはこの記事(GIGAZINE)を読んだ事に由来する。
実際に自分でもPS3でFF12をプレイしてみてなんとなく違うような感覚が有った。
けれどもそんなにも違うものだろうか。
そう思ったのと丁度Earth SoftのPV3によるキャプチャ環境が整ったことにより、
画面の写真ではなく出力されているデータをなるべくちゃんと見てみることにした。
 
方法:PS2初期型とPS3初期型からのD端子出力をPV3によりキャプチャした。
出力データを見ることが目的なのでリサイズは行っていない(SD:720x480)
実際にはPS3はPS2より4ドット(タイトルにより幾分差がある)右にズレてレンダリングされている。
あくまでキャプチャなので多少画像に乱れもあります。
 
左:PS2  右:PS3
 
●FINAL FANTASY XII




 
確かにタイトル画面のフォントに差異が感じられる。それと全体的にPS3の方がソフトな印象。
けれど大きな画質の差ではなくレンダリングが劣ると言う類ものではない。
最初に挙げた「4ドットのズレ」がここに大きく影響しているものと考えられる。
両者共に等間隔にレンダリングの段差(等間隔に縦に一列データが省かれているような感覚)を感じる。
ブラウザで画像にリサイズを掛けたときに似ているので、低解像度でレンダリングし引き延ばしていると考えられる。
この”段差”の位置が文字の何処にあるかでかなり印象が代わるのではないかと予想される。
そしてアナログ出力では目立たなかった段差も、PS3での環境ではクッキリと見えてしまい
そのことによって劣っていると感じてしまうのだろう。
少なくとも明確に劣っているとは感じられなかった。
 
面白いのは3段目で、同フレームの筈が髪の位置が違っている。
決まったモーションではなく、ある程度ランダムな要素が有ることが解る。
 

液晶テレビ(東芝 REGZA 42Z2000)にPS3を あえてコンポジットで接続しデジカメで撮影してみた。
ずいぶんと文字も見やすくなったように見えるがどうだろうか?
 
 
●GRAN TURISMO 4





FF12に感じられた”段々”が見えない。
PS2の処理軽減のために用意された何かだったりするのだろうか?(追試に関係していると思われることを追記
段々が無いためにレンダリングの差はほとんど感じられない。
同じくPS2の方がクッキリしている。
4・5段目はGT4に用意された1080iモード。
こうなると差は全く認識できない。(若干色味が違う程度
 
 
●Kanon



Kanonでも差は色味とシャープさのみ。 表示ズレは3ドットになっている。
認識できるような差異はない。
むしろ東○と京○ニの差異の方が強烈である。
 
 
●ゆめりあ




ゆめりあではFF12に有ったような”段々”が見える。
タイトル画面下のコピーライトではPS3の方が綺麗に見える。
中段の英文はPS2の方が視認性はよい。
それ以外の違いは無かった。

オマケでPC版のゆめりあ。
流石のUXGAである。
 
 
 
●まとめ
一通り確認し先ず言えることは、確かに差異はあった、だが心配するような画質の低下は無い、という結論。
少なからずPS2でも同じ様なジャギーが出ていることが解った。
PS2の他の型番では多少違いはあるかも知れないが比べる必要も無いだろう。
PS3ではファームのバージョンによってまた変わってくる可能性もある。
 
個人的に期待しているのはやはりなんと言っても高解像度化だ。
上で確認されたような”段々”もこれによって解消されるかも知れない。
ただ、インタビューなどからはかなりプライオリティが低いことがうかがい知れる…
ただ実はPS1・2のデータが高解像度化されているところが有る。
XMBによるメモリーカードのセーブデータの確認画面だ(笑  意味はない。
 
互換性や画質などの違いでPS2を手放せないという意見を良く耳にする。
けれどここではそういった後ろ向きな考えではなくPS3に積極的に解決していって貰いたいと思う。
上記したようなものは今後の努力で変えていけるからだ。
これからのバージョンアップに大いに期待したい(振動フィードバックも含めて・・・
 
 
 
 
 
●追試
”段々”の間隔を測ると5ドットずつであった。
そこで、5行に1行間引いてみると、これがなかなか綺麗に消えてくれた。
このような症状が出るのは実出力が576x480(描画領域 512x413)のタイトルであることが伺える。
 
上段:PS2 、 下段:PS3
※これらは人為的にレタッチしたものであり実際の出力画面ではありません。
 上記の通り、リサンプリングによるジャギーはPS2・PS3共に現れています。


するとあらためて見えてくるのがPS3のソフトさ。 悪く言うとボケ。
左に半ドットずれているような感覚だろうか。
キャプチャ環境によるものかもしれないがどうしてかは謎。
意図的なモノなのだろうか?
大きな画面に出力したときにジャギーが目立たないようにする疑似AA的なもの?
 
デジタル的補完処理をせずに出力されれていたならば滑らかに見えるはず。
知識がないので確かなことは解らないが、 この辺りの出力と入力の解像度の関係も何らかの影響があるように思えてくる。