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日記 2017年11月19日
Daily comment
■[ロード] GIRO EMPIRE SLX を1年近く使ったので今更レビュー
 


EMPIRE SLXはGIROの最高級シューズ(当時)で日本での通常価格はなんと39,800円
まぁ、今でこそPROLIGHT TECHLACE (46,000円!)にトップを明け渡すこととなってしまいましたが、そのクオリティの高さには何ら変わり有りません。
無駄話ですが、ロードでジロと言えばジロデイタリアですが(?) ということはGIROはイタリアのメーカー・・・ではなくアメリカのメーカーなんですよね。最初勘違いしてましたよ。

GIRO EMPIRE SLX
GIRO PROLIGHT TECHLACE


最初はEMPIRE ACCを買うつもりだったんですけど・・・気付いたらEMPIRE SLXを買っていた・・・超スp(  全部新春セールの所為だ!(購入は1月でした)。 買値は25,000円程のお買い得価格でした。それでも高いですけど、ロード乗り的には普通なんでしょうか?(笑

GIRO EMPIRE ACC



・かっこいいは正義


EMPIRE SLXの魅力はなんといってもそのデザイン。正直ロード用シューズは大人用子どもシューズって感じでダサいのばかりなんですよね。特にベルクロが。 ACCをやめてEMPIRE SLXにしたのもこのデザインに惚れたからという一点に尽きます。
このEMPIRE SLXは昔ながらの靴紐タイプで脱ぎ履きはベルクロやボアに比べると面倒ではありますが、見た目のシンプルさが好き。エアロ的にも良さそうな気がします(ウィギンスがアワーレコードで履いてたくらいですからね)


靴紐をいちいち結ばなくてもいいように、くつひもストッパーなるものを導入してみました。併せて紐の両端を熱収縮チューブでまとめました。 これで、引っ張って押さえて挟むだけで履くことが出来ます。脱ぐときも引っ張るだけで脱げます。もちろんこれでもベルクロとボアに比べると手間はかかってますけどね。


・日本人とEMPIRE SLX


シューズと言ってもスポーツの道具であり、結局のところ走りではどうなのかということが最重要と言えるでしょう。

〜履き心地〜
細身のシューズで靴紐により全体を絞ることが出来るので甲部分のフィット感は抜群です。その代わり若干欧米人の足に合わせているところもあるようで、日本人の幅広甲高の足には合わない場合が多いかもしれないことには注意が必要です。フィット感が良かったとしても靴紐が横に広がってシュッとしたデザインが台無しになってしまうこともあるでしょう。悩ましいですね。 自分は細身で扁平が悩みでしたが、この靴には合っていました。 踵のホールドは弱めで熱成形してがっちりホールドするのが好みの人には合わないと思います。ただ甲がしっかりフィットしているので自分はその必要は感じませんでした。必要以上の引き足というのも最近のトレンドからは外れていますしね。

それでもやはり細身という部分で一つ問題が出てしまったのが内反小趾気味の小指でした。右足の小指の付け根の関節が少し出っ張っているので当たって長時間乗っていると痛くなってしまいました。これは自分の足に問題があるからですが、素材に伸縮性がないというのも一つの原因かもしれません。

一般的な内反小趾対策アイテムは指の股に挟んだりタコ用の様に円形にガードするものが大半ですが両方とも結局圧迫され指が痛くなったりと上手く行かず、いろいろ自作して試してみたらかなり問題を解決することが出来ました。 その方法は、指側ではなく付け根より手前の甲側面にクッションを設けることで、間に挟んでガードするのではなく突っ張りを入れることで小指全体がフリーになり痛みを抑えます。やっていることはタコ用に近いですが、タコ用では小指が圧迫され痛くなってしまったので円形ではなく半円のみにしたというのが違いですね。


〜軽さ・硬さ〜

重量はサイズ46で紐とインソール無しで片側197g(仕様ではsize42.5で175g)、付属の軽量インソールが左右で23g、アーチサポートタイプの基本が左右で28g、交換用のアーチサポートの左右で、Sが8g、Mが8g、Lが11g。紐が片方5g。 込み込みで426g〜442g。
前に使っていたシマノの廉価品と比べると200gくらい軽いです。PROLIGHT TECHLACEは更に100g軽くなるようですが正直デザインはあまり好きじゃ無いですねぇ。

軽くなったことでケイデンスが上げやすくなったかとか 走りが変わったかといわれると、まぁ変わらないでしょうね・・・ロングやヒルクライムで細かくデータを取れば違いは出るほどの軽さだとは思いますが。

ソールは名前にもあるようにEASTON EC90SLX。ACCは普通カーボン(?)でSLXはハイモジュールカーボンを使用していてより硬く軽くなっています。
ナイロンのソールからハイモジュールカーボンのソールに履き替えることになりましたが、正直硬さでの違いは良く解らないというのが正直なところ。踏んだときのダイレクト感が違う!とか言いたいところですがやっぱり解りませんでした。しなる様に力が加わることはないと思いますのでどういうときに違いが出るのかは頭でも解りません。 靴底がかなり薄い(6mm+インナー1mm、2mm)ので履き替えるとペダル位置が低くなるので注意ですね。薄くなったことでのダイレクト感は・・・はい解りませんです。


全く役に立たないレビュワーだな!!!


まぁへっぽこはホイールが前後で800gくらい軽くなっても良く解らない鈍感さですからね・・・
手で持ったときの違いはわかるんですけどね(笑


・閑話


10ヶ月でこんな感じになってしまいました。
つま先が前輪に当たるのが大きな原因ですかね・・・
ソールも結構傷だらけですが、クリートをはめるのを失敗したときが原因ですね。百発百中になりたい・・・

インソールのアーチサポートは扁平なへっぽこは最初Sを使っていましたが、今ではMを使うようになりました。つま先側で踏むことでアーチが成長したと言うことなんでしょうか?痩せただけかもしれません。当初Mでは絶対にダメだったので確実に変化はしました。 これについてはソールのアーチサポートの高さが4セットも付属しているというのはものすごい利点だと思います。某西海岸メーカーでは別売りでしかも高いですからね。それを考えると割安と言えるのかもしれません。へっぽこみたいに変化してもしっかり対応することが出来ます。追加料金無しで!

ロード用シューズのデザインですが根本的な部分での変革はなくコンサバに感じます。フレームはダイアモンド!みたいなUCIルールで縛られているのかもしれませんが。 エアロを考えると(見た目はともかく)上のようなデザインが良いのでは無いかと思いますし、靴下を穿かなくても良いような設計なら軽量化とワンサイズダウンとフィット感向上も図れるのではないかと思います。


本日の一品

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日記 2017年11月19日
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■[ロード] PROLIGHT TECHLACEに使われているTeXtremeカーボンとは?
 
一つ前に「PROLIGHT TECHLACE」をちらっと出したけれど、ちょっと気になっていたことがあったのでそれについて書いてみる。EMPIRE SLXの話は無いしPROLIGHT TECHLACEはさわったことも無いと言うことは断っておきます(ぉぃ


・PROLIGHT TECHLACEは凄く軽い!(小並感



サイズ42.5で僅か147gという軽さを誇るGIROのハイエンドロード用シューズ「PROLIGHT TECHLACE」。147gと言うと、ちょっと考えられませんがそこらのランニングシューズよりも軽いことになります。その軽さ生み出しているのがアッパーに使われる帝人のメッシュ素材と並んでソールの素材として用いられているTeXtremeというカーボン素材です。



靴底を見ると大きめの市松模様が見えます。 12Kが使われているシューズといえばBontragerのClassiqueがありますね。EMPIRE SLXを買う前に水色を見かけて良いなぁと思っていたシューズでしたがサイズがなく諦めることになりました。
ですがこの模様の幅は一辺が20mmもあり12Kの幅は8mmなので どうも12Kでは無いようです。



ほかにTeXtremeが使われている自転車関連アイテムにはShimano PROのディスクホイールやFELTのフレームなどがあります。これも12Kでは無かったんですね。


・で、TeXtremeって何?



TeXtremeはスウェーデンのOxeon社によるこのようなかなり幅広な市松模様のカーボンシート製品・・・であるのだけれど、ところが実のところ最初にこの編み方を生み出したのは日本のOBSで後にOxeonに渡った技術だそうです。 非常に残念です。

ぱっと見た感じは12Kカーボンですがそれよりももっと幅広で適当ですが言うなれば30Kってとこですね。 使用されている繊維はT1000などの特殊繊維という訳ではないようで、特別なのは繊維ではなくその編み込み方にあるそうです。

それではなぜ、幅広の編み込みをすると何がどうなって何が良くなるのでしょうか?


・TeXtremeの仕組み



カーボンパーツといってもカーボン繊維だけで作り上げることは出来ません。繊維と繊維とをエポキシ樹脂や耐熱レジンなどで接着することで成型します。 カーボンパーツの性能を上げるには圧縮しながら固めるなどしてその隙間を埋める無駄な樹脂ができる限り少なくなるようにすることで軽量化・体積当たりの強度を高めることが出来ます。
ところが、Oxeon社曰く従来の3Kなどのカーボンシートでは図の様にどうしても隙間が増えてしまい無駄な樹脂も多くなってしまっているとのこと。そこでTeXtremeでは束の糸ではなくUDカーボンリボンを編むことで大幅に使用樹脂量を減らすことに成功しました。 ・・・ということです。


・〜じゃダメなんでしょうか?

ということで実はここからが本題でこれを書く理由だったのですが、3Kより減らせそうだというのは納得できました。では・・・
UDを2枚ではダメなのか?
という疑問が湧きます。UD(1方向のみのシート)を重ねるなら完全に横方向の無駄を減らせますよね。あえて織り込みを採用したことの予想としては

・UDにあるばらけやすさを解消して扱い易さをとったのではないか
・積層部分での剥離のリスクを減らす方をとったのではないか
・UDをは2枚重ねると厚く/重くなる(かも
・市松模様が綺麗だから
などでしょうか。

実際に複数積層する場合繊維の方向性を決めやすいUDで性能を出し表面の化粧カーボンで使用していると思うので(あくまで予想)やっぱり剥離か模様あたりではないかと思っています。 シートステイなどほぼ1方向にだけ繊維を使う場合に表面に横方向の繊維を割れの防止用に化粧を兼ねて使うなども考えられますね。 まぁ素人が聞きかじった知識だけて適当言ってるだけですけどね。 綾織りにしたら織りの利点を残してもっと減らせそうですね。


・TeXtremeの値付け

国内でTeXtremeのシートを販売しているサイトを見ると、1m x 1mの80gあたり1万円だそうです。同じ所で東レT300 3Kが1m x 1mの198gで6千円ということで結構薄いですね。金額は面積当たりでは1.6倍、重さ当たりでは4倍ほどとなります。1Kだと119gで1万円なので金額は変わらないですね。 UDで0.5m x 2mの30gで2400円、2枚だと60gで4800円ということで問題が無ければこちらの方が良さそうに見えますね。 TeXtremeとほぼ同じような製品も数社からでており、同8000円こちらの方が少し割り安となっています。 あとはTeXtremeがどんな繊維を使っているかですけど、これは調べても良く解りませんでした。 上で出した価格の物は標準弾性率で単純比較は出来ませんがいわゆる東レのT300的なグレードでしょうか、またハイモジュラスカーボンを用いた更に軽量な上位版も存在していて引張弾性率が395GPaとものすごく硬い繊維(引張強度は不明なのと東レはそこまで硬い繊維では無い[T1100でも中弾性率、ただし引っ張り強度が高く切れない]ので比較は難しそうです)らしいです。価格は海外で15000円/m強のもよう。安い物なら6000円/mからあるようですね。(ちなみに上の物は海外だと8000円/m弱でした・・・なのでハイモジュラスカーボンは国内だと2万円/m程でしょうか)
TeXtremeは高いと言えば高いが使用量も多くはないし まぁそこまででも無いっぽいですね。東レのT1100Gなんかはいくらくらいなのか検索しても解らないけどどちらが高いのでしょうか。
今後ですが、東レなどの他社からでてこないのでしょうか。 織りの交差角度が90度ではなく150度などのものが出てきたら面白いなと思います。KUOTAのKHARMAが変な角度で菱形の特徴的な柄でしたがあれはUDリボンを巻いてるんでしょうね。まぁそれで十分なのかもしれません。ウチのKOMの表面は良く解らない柄と思っていましたが上のIMS Carbon NCFに似てるように見えます。


・結局TeXtremeとは3行で

リボンを編み込んだ特徴的な構造は繊維の隙間を無くすことで使用する樹脂を減らし軽量化・高強度化を達成したUDと織りの中間的存在で 基本的にはUDの特徴を持ちつつ織りを取り入れることでUDのネガを緩和させてている両方のいいとこ取りを狙ったカーボンシート。
ということになりそうです。



本日の一品

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