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日記 2017年11月27日
Daily comment
■[ロード] ノヴァテックハブの後輪のベアリングを交換してみた
 

ベアリングの交換をおこなったのは「NOVATEC F372SB」というハブです。
これはいわゆる中華ホイールの最廉価品の大抵に用いられている物です。まぁそういうものです。
最近なんだか回転が渋くなってきたのが気になっていたので、まぁ現実的な性能差は変わらないと思いますが前からやってみたかったベアリング交換を試してみることにしました。

このブログを作業の参考にいたしました。

中華カーボンホイールのハブベアリングを交換した: 中華カーボンやりなおし



・セラミックベアリングを導入(※ハイブリッド)


使用したのは中華のハイブリッドセラミックベアリング。
6001を1つ、6901を3つ使用しました。 1つ300円程です


セラミックベアリングといってもボールだけなのでグリスも必用ですしあまり意味は無いですね。
入手性と金額が国内の普及品と大して変わらないので何となく試してみただけです。
性能は国内のスチールの方が良かったりするかもしれません(ぉぃ
中華でもフルセラミックだと数倍しますが、まぁ1500円くらいですね。


ハブ本体のベアリング交換は上の動画の通りなので割愛(ぉぃ
おお!!いつまでも回り続ける!!!
・・・という事は無かったですがとりあえず軸を手でひねってもスルスルになりました。


・フリーボディの交換は難航

続いてより渋くて問題だったフリーボディのベアリングの交換をしていきます。

これだけのためにベアリングプーラーを買うわけにも行かず、さてどうしたものか、どういう方法を採るべきかと調べていると良い物がありました。


フリーボディのベアリングの取り出しに使用したのはコンクリートアンカーボルトというものです。くさびではなくネジで広がるタイプですね。 1つ100円くらいです。


こんな感じで固定して裏から棒でたたき出します。
当然中のベアリングボールに強い衝撃が加わるのでベアリングはオシャカになります。


取り出せました。


・スナップリングが邪魔


中間にスナップリングがはめてあるのでプライヤで外します。
正直スナップリングが存在する理由がいまだ良く理解できていません。

取り出したベアリングは思いの外渋くなく、中も錆びても居ませんでした。
あんなにゴリゴリだったのに何故・・・

いろいろと試していくなか判明したのが軸の両端のナットを強く締めすぎていたことに原因があったという仮定に行き着きました。その影響でベアリングが内側に押し込まれてしまい横からの力が加わりゴリゴリになっていたのです。 ちょっとまって、スペーサーがあるんだから締めても動くわけ無いじゃないか。・・・と思っていたのですが結果そうだったので確かです。緩めれば元に戻るというわけでもなくその状態で乗っているとベアリングの外輪まで移動してしまい 手遅れになります。 もしかすると締め付けは関係なく長期間の使用でずれてしまう物なのかもしれません。それこそこの外側のベアリング側にこそスナップリングを付けてズレを防いで欲しいものです。
このベアリングがズレてしまう本当の原因は不明ですが、ゴリゴリになってきたら交換をしなくてもコンクリートアンカーボルトで外側のベアリングをほんの僅かだけ外に戻してやるだけで回転が戻る可能性が高いです。叩いた所為でダメになる可能性も有りますがコンコンとやるくらいならまぁ大丈夫だと思います。


・BB用に使ったアレです


続いて新しいベアリングを圧入していくわけですが・・・実は写真がありません。すっかり失念していました。 とりあえず方法はM12で揃えた全ネジとナットとワッシャーの良く有るパターンです。 圧入時の垂直にはかなりシビアでちょっとでも斜めだとゴリゴリになります。さらに斜めに入っていってしまうとかなりたいへんなことになります(体験談  固定時の垂直は奥側は奥の壁に押し切り、外側は上の縁にワッシャーを当てることで出すことが出来ます。 外側のベアリングの圧入量は片方のベアリングを回して間のスペーサーを介して反対側が回るか回らないかくらいが良いと思います。


・結果は上々

手で回した限りではかなり改善されましたが、案の定乗っても違いはわかりませんでした(笑 改善された事実だけで気分的には十分満足しています。
これからはナットの締め付けを気にしていこうと思いますが、それでもまた渋くなってしまうかどうか見守って行きたいと思います。 最近ではそもそも締めること自体が無く被せるだけのハブもありますね。それでも今度はクイックレバーを締めすぎる可能性に注意が必要ですね。でもそういうのはちゃんと動かないようスペーサーなんかがちゃんと設計されていると思いたいです。





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日記 2017年11月19日
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■[ロード] PROLIGHT TECHLACEに使われているTeXtremeカーボンとは?
 
一つ前に「PROLIGHT TECHLACE」をちらっと出したけれど、ちょっと気になっていたことがあったのでそれについて書いてみる。EMPIRE SLXの話は無いしPROLIGHT TECHLACEはさわったことも無いと言うことは断っておきます(ぉぃ


・PROLIGHT TECHLACEは凄く軽い!(小並感



サイズ42.5で僅か147gという軽さを誇るGIROのハイエンドロード用シューズ「PROLIGHT TECHLACE」。147gと言うと、ちょっと考えられませんがそこらのランニングシューズよりも軽いことになります。その軽さ生み出しているのがアッパーに使われる帝人のメッシュ素材と並んでソールの素材として用いられているTeXtremeというカーボン素材です。



靴底を見ると大きめの市松模様が見えます。 12Kが使われているシューズといえばBontragerのClassiqueがありますね。EMPIRE SLXを買う前に水色を見かけて良いなぁと思っていたシューズでしたがサイズがなく諦めることになりました。
ですがこの模様の幅は一辺が20mmもあり12Kの幅は8mmなので どうも12Kでは無いようです。



ほかにTeXtremeが使われている自転車関連アイテムにはShimano PROのディスクホイールやFELTのフレームなどがあります。これも12Kでは無かったんですね。


・で、TeXtremeって何?



TeXtremeはスウェーデンのOxeon社によるこのようなかなり幅広な市松模様のカーボンシート製品・・・であるのだけれど、ところが実のところ最初にこの編み方を生み出したのは日本のOBSで後にOxeonに渡った技術だそうです。 非常に残念です。

ぱっと見た感じは12Kカーボンですがそれよりももっと幅広で適当ですが言うなれば30Kってとこですね。 使用されている繊維はT1000などの特殊繊維という訳ではないようで、特別なのは繊維ではなくその編み込み方にあるそうです。

それではなぜ、幅広の編み込みをすると何がどうなって何が良くなるのでしょうか?


・TeXtremeの仕組み



カーボンパーツといってもカーボン繊維だけで作り上げることは出来ません。繊維と繊維とをエポキシ樹脂や耐熱レジンなどで接着することで成型します。 カーボンパーツの性能を上げるには圧縮しながら固めるなどしてその隙間を埋める無駄な樹脂ができる限り少なくなるようにすることで軽量化・体積当たりの強度を高めることが出来ます。
ところが、Oxeon社曰く従来の3Kなどのカーボンシートでは図の様にどうしても隙間が増えてしまい無駄な樹脂も多くなってしまっているとのこと。そこでTeXtremeでは束の糸ではなくUDカーボンリボンを編むことで大幅に使用樹脂量を減らすことに成功しました。 ・・・ということです。


・〜じゃダメなんでしょうか?

ということで実はここからが本題でこれを書く理由だったのですが、3Kより減らせそうだというのは納得できました。では・・・
UDを2枚ではダメなのか?
という疑問が湧きます。UD(1方向のみのシート)を重ねるなら完全に横方向の無駄を減らせますよね。あえて織り込みを採用したことの予想としては

・UDにあるばらけやすさを解消して扱い易さをとったのではないか
・積層部分での剥離のリスクを減らす方をとったのではないか
・UDをは2枚重ねると厚く/重くなる(かも
・市松模様が綺麗だから
などでしょうか。

実際に複数積層する場合繊維の方向性を決めやすいUDで性能を出し表面の化粧カーボンで使用していると思うので(あくまで予想)やっぱり剥離か模様あたりではないかと思っています。 シートステイなどほぼ1方向にだけ繊維を使う場合に表面に横方向の繊維を割れの防止用に化粧を兼ねて使うなども考えられますね。 まぁ素人が聞きかじった知識だけて適当言ってるだけですけどね。 綾織りにしたら織りの利点を残してもっと減らせそうですね。


・TeXtremeの値付け

国内でTeXtremeのシートを販売しているサイトを見ると、1m x 1mの80gあたり1万円だそうです。同じ所で東レT300 3Kが1m x 1mの198gで6千円ということで結構薄いですね。金額は面積当たりでは1.6倍、重さ当たりでは4倍ほどとなります。1Kだと119gで1万円なので金額は変わらないですね。 UDで0.5m x 2mの30gで2400円、2枚だと60gで4800円ということで問題が無ければこちらの方が良さそうに見えますね。 TeXtremeとほぼ同じような製品も数社からでており、同8000円こちらの方が少し割り安となっています。 あとはTeXtremeがどんな繊維を使っているかですけど、これは調べても良く解りませんでした。 上で出した価格の物は標準弾性率で単純比較は出来ませんがいわゆる東レのT300的なグレードでしょうか、またハイモジュラスカーボンを用いた更に軽量な上位版も存在していて引張弾性率が395GPaとものすごく硬い繊維(引張強度は不明なのと東レはそこまで硬い繊維では無い[T1100でも中弾性率、ただし引っ張り強度が高く切れない]ので比較は難しそうです)らしいです。価格は海外で15000円/m強のもよう。安い物なら6000円/mからあるようですね。(ちなみに上の物は海外だと8000円/m弱でした・・・なのでハイモジュラスカーボンは国内だと2万円/m程でしょうか)
TeXtremeは高いと言えば高いが使用量も多くはないし まぁそこまででも無いっぽいですね。東レのT1100Gなんかはいくらくらいなのか検索しても解らないけどどちらが高いのでしょうか。
今後ですが、東レなどの他社からでてこないのでしょうか。 織りの交差角度が90度ではなく150度などのものが出てきたら面白いなと思います。KUOTAのKHARMAが変な角度で菱形の特徴的な柄でしたがあれはUDリボンを巻いてるんでしょうね。まぁそれで十分なのかもしれません。ウチのKOMの表面は良く解らない柄と思っていましたが上のIMS Carbon NCFに似てるように見えます。


・結局TeXtremeとは3行で

リボンを編み込んだ特徴的な構造は繊維の隙間を無くすことで使用する樹脂を減らし軽量化・高強度化を達成したUDと織りの中間的存在で 基本的にはUDの特徴を持ちつつ織りを取り入れることでUDのネガを緩和させてている両方のいいとこ取りを狙ったカーボンシート。
ということになりそうです。



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